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性感染症

性感染症とは、性行為によって感染する病気の総称で、「性病」とも呼ばれています。

初期の自覚症状がないことが多いので、感染に気付かないことが多くあります。

恥ずかしいからということで、他の疾患に比べて、受診されにくい疾患ですが、感染中の性行為によって、知らず他者に広めてしまうこともあります。

性行為の際にコンドームを付けるなど、お互いに感染を防ぐことが出来ます。

薬物に対する耐性も報告されておりますので、遠慮せずに当院にご相談ください。

性感染症には主に下記の病気があります。

淋菌感染症(淋病)

潜伏期間は2〜6日間で、排尿時痛や、白色の尿道分泌物の排出がみられます。尿の培養検査やPCR検査で診断されます。内服の抗生剤に対する耐性を多く認めるため、標準治療は注射剤の単回投与になります。治癒されないと精巣上体炎を起こし、無精子症となる可能性もあります。また、20~30%の方にクラミジアが重複感染しており、その際は同時治療が必要です。                                                                             

性器クラミジア感染症

クラミジアは、尿道、子宮頚管、眼、咽頭に感染し、すべての性感染症のうち最も多く認められます。潜伏期間は1週間〜5週間と比較的長く、一般的には症状は軽度で、尿道分泌物も少量で透明です。中年以下の精巣上体炎の多くはクラミジアが原因です。確定診断には尿のPCR検査が用いられます。治療は内服の抗生剤で、治療3週間後くらいに再度尿検査を行い、治癒判定を行います。

 

性器ヘルペスウイルス感染症

単純ヘルペスウイルスの感染によって、性器やその付近の皮膚や粘膜に浅い潰瘍や水疱を形成する疾患です。しばしば再発を繰り返し、一部はなかなか治らないこともあります。再発を予防する薬や、再発初期に内服して症状を軽くする薬もあります。

 

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルスによる感染で、乳頭状の腫瘍が多発します。腫瘍が出現するまでには感染してから3週〜8ヶ月程度を要します。治療は軟膏や、液体窒素による凍結治療、電気凝固治療、外科的切除術があります。治療を行っても再発する場合があります。

 

梅毒

Treponema pallidum subspecies pallidumによる感染で、感染後 約3週間で局所に小さい硬結が出現し、やがて中心に潰瘍を形成します。放置すると、時期をあけて全身の皮膚や粘膜の発疹など多彩な症状が現れます。採血で抗体検査などを行い、抗生剤による内服治療を行います。長期の内服が必要になることが多く、途中で自己中断しないことが大切です。注射剤による治療を行うこともあります。

 

トリコモナス尿道炎

Trichomonas vaginalis 原虫による感染で、一般に無症状ですが、尿道炎症状を起こすこともあります。本来、前立腺や精嚢などに棲息しており、尿道にでてくることで 症状を呈します。潜伏期間は10日前後とされ、内服薬で治療を行います。2022年よりPCR検査が保険適応になっており、尿検査により早期の診断が可能です。

 

マイコプラズマ尿道炎

マイコプラズマは自己増殖できる最小サイズの細菌です。感染しても一般に強い症状は出ないことが多いですが、排尿障害、尿道の掻痒感、時に膿性分泌物が出ることがあります。尿培養検査では菌が同定されず、尿のPCR検査で診断します。近年薬剤耐性が問題となっており、薬剤を複数使用して治療することがあります。

 

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