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膀胱の病気

膀胱炎

膀胱炎は比較的女性がなりやすい病気とされています。急性と慢性の膀胱炎があり、多くは細菌が原因ですが、真菌や薬剤、放射線治療が原因となることもあります。

尿検査で白血球や細菌がみられ、尿培養検査を行い原因菌を同定し、その菌にあった抗生剤で治療します。

多くは内服薬を使用しますが、なかなか治らない、何度も罹患する場合は、膀胱結石や膀胱がん、排尿障害などが隠れていることがあるため検査が必要です。

膀胱がん

膀胱がんは、膀胱にできるがんで、自覚症状のない血尿が出た際に注意が必要です。腹部エコーや、膀胱鏡検査により発見されます。腫瘤を形成しない、平坦なタイプである上皮内癌の場合は、頻尿などの膀胱炎症状が出ることもあります。

がんが発見された場合は、1週間程度の入院で内視鏡手術を行います。膀胱がんは再発率が高く、手術後も定期的な内視鏡での経過観察が必要です。また、がんの悪性度や数、深達度によっては再発率を低下させるため、抗がん剤やBCGの膀胱内注入を行ったり、2回目の内視鏡手術を行うこともあります。

また、がんが膀胱の筋層以上に深く進展している場合は、膀胱の全摘出手術や抗がん剤による治療、放射線治療が必要になります。

過活動膀胱

頻尿、尿意切迫感、切迫性尿失禁を特徴とする疾患です。このために電車に乗れない、旅行に行けないなど日々の暮らしに直結します。行動療法、骨盤底筋体操、薬物による治療を行います。

上記治療でも奏功しない場合は、ボツリヌス毒素の膀胱内注入療法も選択肢となります。日帰りで出来ますので、是非一度ご相談ください。

神経因性膀胱

排尿障害を認める疾患で、尿が出にくい、残尿感がある、トイレの回数が多いなどの症状を認めます。多くは糖尿病や脳疾患、脊椎疾患を有します。放置すると尿路感染症、腎機能障害を来し、透析が必要となる場合もあります。

薬物による治療を行いますが、奏功しない場合は、ご自身で尿道からカテーテルを挿入して尿を排出させる「自己導尿」を看護師の指導のもとで覚えて頂きます。手技を行うことが困難な場合は、尿道カテーテルを留置して月1回程度の定期的な交換を行います。

膀胱結石

膀胱内にできる結石です。前立腺肥大症や神経因性膀胱といった基礎疾患を有する方に多くみられます。血尿や下腹部痛などの症状や、膀胱炎の原因にもなるため、自然に石が出ない場合は内視鏡による砕石、摘出術が必要となります。

間質性膀胱炎

蓄尿時痛を特徴とし、頻尿などの症状も伴います。膀胱鏡検査で特徴的な所見を認めます。薬物による治療や、内視鏡による膀胱の水圧拡張術を行います。

上記治療でも奏功しない場合は、薬物の膀胱内注入療法を行うこともあります。外来で出来ますので、是非一度ご相談ください。

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