夜尿症(おねしょ)
赤ちゃんは、昼夜の区別なくおしっこをしますが、成長につれおしっこを膀胱に溜められる量が増え、おねしょが無くなってきます。小学校入学までには、9割前後のお子さんがおねしょをしなくなります。
小学校入学以降でも、おねしょが続く症状を夜尿症といい、医療機関での受診をお勧めします。適切な診断や治療を受けることで、2~3倍治る率が高くなるとされています。
夜尿症によってお子さんが自信をなくし、学校生活や心理面に影響を与えることもあります。夜尿症はありふれた子供の症状であり、性格や躾とは関係ありませんし、精神論や根性論でどうにかなるものではありません。大切なことは、「焦らない、怒らない、ほめる、比べない」ということです。
夜尿症は成長とともに、改善していきますが、成人になっても続く場合もあり、専門の医療機関で早期に治療することは有効です。
原因
夜尿症のおもな原因は下記とされています。
- 抗利尿ホルモンと呼ばれる、排尿を制限するホルモンが十分に機能していない
- 膀胱の容量が小さくおしっこをたくさんためられない
- 生活のリズムが乱れている
- 心理的なストレス
- 便秘
夜尿症の治療について
当院では、生活改善のポイントをお伝えしつつ、投薬などを利用しながら、お子様にあった治療を行っていますので、是非お早めにご相談ください。
早い方は2~3か月で改善しますが、長い方は2~3年かかります。