メニュー

陰茎の病気

亀頭包皮炎

陰茎先端の亀頭部や包皮が炎症を起こしている状態で、発赤、びらん、表皮剥離、掻痒感、疼痛などの症状を認めます。

細菌や真菌(カビ)が原因となりますが、いわゆる一般的な炎症の「かぶれ」であることも多くみられます。清潔を保てないことも一因ですが、洗いすぎも逆効果となります。

梅毒性器ヘルペスも同様の症状を呈することがありますので注意が必要です。糖尿病の方は真菌感染を起こしやすくなっていますので、内科的な管理も必要となります。

原因によって治療は異なりますが、弱いステロイドや、抗生剤、抗真菌薬の軟膏を使用します。炎症が強い場合は内服薬を併用することもあります。

包茎

陰茎先端の包皮が狭く、亀頭部を露出できない状態で、尿が出にくい、排尿時に包皮が膨らむ、尿が飛び散るなどの症状を認めます。普段包皮が覆って亀頭がみえなくても、勃起時に亀頭が露出されれば病気ではなく、治療の必要はありません。

小児期は包茎でも問題ありませんが、亀頭包皮炎を繰り返す場合は、包皮がむけやすくなるように弱いステロイド軟膏による治療を行うことがあります。

高齢者でも、閉塞性乾燥性亀頭炎という、白色化を伴う包皮、外尿道口の狭窄を呈する病気があります。尿を出しづらくなりますが、悪化すると自力で尿を出せなくなり、緊急的に尿道カテーテルを留置したり、包皮を切除する必要があります。

嵌頓包茎:包皮が狭いのに、無理に亀頭部を露出させると、狭い部分の包皮が亀頭を締め付けるため、強い疼痛や亀頭の腫れを起こします。放置すると陰茎が壊死することがあり、早期に包皮を戻してあげる必要があります。亀頭を包皮内に押し込んで元の位置に戻す処置が必要ですが、それでも戻らない場合は、包皮を一部切開することがあります。

陰茎癌

陰茎癌は非常にまれな癌で、60歳以上の方に多く見られます。包茎、ヒトパピローマウイルス、喫煙などが関連しているとされています。初期にはカリフラワー状の腫瘤やびらんを認め、多くの場合は疼痛を認めません。

治療は手術療法で、陰茎部分切除や陰茎全摘が行われます。非常に初期の場合は、皮膚切除や放射線治療、抗がん剤の軟膏を使用し陰茎を温存することもあります。

鼠径部(足の付け根)のリンパ節に転移しやすく、同部位の生検や郭清が必要となることがあります。進行がんの場合は、抗がん剤を併用して治療を行います。

形成性陰茎硬化症(ぺロニー病)

陰茎海綿体白膜にしこりができる良性の病気で、中高年に多く発症します。原因は解明されておらず、勃起時の陰茎の弯曲、勃起時の痛み、勃起障害、しこりの触知などの症状を認めます。

触診や超音波検査、MRI検査を行い診断します。一度発症するとしばらく症状が進行し、半年から1年程度で症状が固定化します。

確立されている治療法はありませんが、多くの場合、内服による薬物治療を最初に行い、改善がなければ局所注射や手術療法がおこなわれます。

傍外尿道口のう胞

外尿道口(尿の出口)の近くに液体が貯留した袋状の腫瘤ができる病気です。生まれつきもっていることが多いですが、幼少期は包茎で発見されづらく、亀頭が露出されてからみつかります。

大体の方は無症状ですが、のう胞の大きさや部位によっては排尿の邪魔になることがあります。

良性疾患のため経過観察で問題なく、自然に縮小することもあります。排尿に支障をきたしたり、美容上の面から治療が必要になることがあります。根治的な治療は手術によるのう胞の切除です。針を刺してのう胞内部の水を抜くことも可能ですが、一時的に縮小するものの多くは再発します。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME