男性の更年期障害
女性の更年期障害は一般的ですが、男性にも、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)とよばれる、更年期障害があります。
加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)は、男性ホルモンの低下により、精神状態が不安定になったり、異常な発汗やほてり、めまい、性欲減退等の症状が現れる病気です。
主な症状
- 抑うつ状態になる
- イライラする
- 疲労感が抜けない
- 異常な発汗がある
- ほてりが止まらない
- めまいや頭痛がすする
- 良く眠れない
- 性欲があきらかに減退した
- 勃起しなくなった
検査
症状の問診と、男性ホルモンの値を採血で確認します。
男性ホルモンの値は日内変動があるため、午前中(できれば11時まで)の採血が望ましいとされています。
検査をご希望の際は午前中に来院をお願いいたします。
治療
薬物による治療が一般的です。ホルモン補充療法(筋肉注射、塗り薬)や漢方薬による治療があります。
前立腺がん、もしくは前立腺がんの疑いのある方にはホルモン剤は投与できません。
睡眠時無呼吸症候群、多血症、肝機能障害、前立腺肥大症がある方についても症状が悪化する可能性がありますので担当医までご相談ください。
また、男性ホルモン注射を長期間継続すると次第に精巣が小さくなるため、将来挙児希望のある方にはおすすめできません。